当事業所では、その日のお身体の状態(身体反応)に合わせた完全オーダーメイドのリハビリを行っているため、ご自宅での自主練習メニューも、ご利用ごとに毎回異なる内容をご提案しています。今、多くのリハビリ事業所では、お客様への「サービス」として、その場で印刷した紙を配ったり、動画データをその場で提供したりすることが一般的になっています。しかし、当事業所の考え方は少し異なります。
「思い出すこと」「気づくこと」そのものが、大切なリハビリです
私たちは、現代医療の評価基準である「ICF(国際生活機能分類)(World Health Organization, 2001)」の考え方を基にリハビリを組み立てています。リハビリとは、単に筋肉を動かすことだけではありません。ご自宅に帰られた後、
- 「今日のリハビリで、どんな感覚を掴んだっけ?」 と思い出すこと
- 「あのご来院時の良い状態をキープするには、どう動かせばいいのかな」 と意識すること
この、ご自身の脳(記憶や注意などの高次脳機能)を使って「感覚を復習するプロセス」そのものが、お身体の回復にとって非常に重要なリハビリのステップなのです。
そのため、私たちはあえて「至れり尽くせりの資料」を最初からお渡しするのではなく、まずはリハビリの中で掴んだ生の感覚をご自宅に持ち帰っていただき、覚えている限りの中で復習していただく形をとっています。
「できなかった」という気づきは、立派な一歩です
「家に帰ったら、うまく思い出せなかった」 「やってみたけれど、この動きであっているか不安になった」
万が一そうなってしまっても、どうか安心してください。ぜひ、ご利用後でもお気軽にLINEやお電話でお聞きください。
実は、「これができなかった」「思い出せなかった」とご自身で気づけること自体が、お身体と脳がしっかりと働いている「素晴らしい成果(できること)」なのです。ご自身の状態に「気づき」がなければ、疑問に思うことも、私たちに質問されることもありません。
当事業所では、最初から一律の紙や動画をお渡しするのではなく、このお客様ご自身の『気づき』や『疑問』のタイミングに合わせて、効果的で分かりやすい紙面や動画を後から個別に作成・配布するという、オーダーメイドのサポートを行っております。
「できないこと」を一緒に「できること」へ変えていくために、おうちでの時間も一緒に歩んでいきましょう。
参考資料
- World Health Organization. (2001). International Classification of Functioning, Disability and Health (ICF). World Health Organization. https://www.who.int/standards/classifications/international-classification-of-functioning-disability-and-health
